買取再販営業の気持ちも分かってよ。

こんにちは、伯です。

さて、今日も張り切っていきましょう。

買取案件の査定をしていく中でよくあるものが、現況渡し、登記簿売買、売主瑕疵担保責任免責、境界非明示、融資特約なし、○月○日までに査定額ください。

この文字、

買取屋ならお馴染みの言葉のオンパレードですが、冷静に考えて、この条件ひどくない?

本日は元付仲介から紹介を受けた時の買取屋の話をして行きたいと思います。

個人の売主様、法人の売主様、

これを見て貰って、買取屋って大変なのねって思ってくれたら嬉しいです。

さて、上記に挙げた諸々ですが、一度自分の身に起こっていることだと思って聞いてみてください。

現況渡し

これは不動産の取引ならよく目につく文字ですが、ありのままのこの姿で買ってくださいねってことです。買うほうからしてみれば、少し不具合などがあった場合は直してほしいなぐらいは思いますよね。

登記簿売買

これはマンションの売買だと全然気にならないのですが、土地つき売買だと重い意味があります。
昨今、はやりの狭小住宅※15坪とかそんぐらいの土地の大きさから建てる住宅、土地の地価が上がってしまったがゆえに小さく切り売らないと一般の人が家を買えないためにこうなった。は土地が小さい分、1坪でも小さくなれば、建物のプランが入らないなんてこともザラにあり、ほんと危ないです。月末の仲介会社とかはとにかく契約が欲しい一心で、業者である私たちにすべてのリスクを被らせようとしてきます。
きっとその担当も自分が家を買うときは測量してからじゃないと買わないくせにむかつきますよね。だいたい、1坪100万円ぐらいの土地の単価だと1坪違くて、100万円も変わってしまうんですよ?
100万円なんて、そこらへんに落っこちてないです。土地を売られる所有者様は買取業者は測量なしで買い取ってくれると思い込んでますが、そんなことないんです。本当は測量後の土地を買い取りたいのです。自分の家の前の道路が幅員4メートルなかったりするところに住んでいる方は測量ぐらいやらしてあげてくださいね。

売主瑕疵担保責任免責

これが一番やばい。
ただでさえ、不動産というのは金額の大きい取引です。それを瑕疵担保責任なしで買うってのは相当勇気がいることです。冷静に考えてみてください。今後何か物件に関して不具合が出てきても、何も売主は責任は取りませんよって内容です。怖くないですか?
マンション買って、実は水漏れがずーっと激しくて、壁を捲ってみたらカビだらけだったとか、土地を買ったのはいいけど、新しく新築をしようと思って、解体してみたら古井戸があったとか、、
こんなのも売主は全部責任取りませんよってことです。買主の負担で解決してねって。ちょっと怖くて一般の人は瑕疵担保責任免責なんて条件では買えないはず。それでも買取屋はそういう煩わしさから売主を開放する代わりに安く買わしてねってことなんです。

境界非明示

これは上記にある、現況渡しと登記簿売買と共通しているのですが、買取屋のなかでも測量はなしでもいいから境界だけは明示してくれって業者も多いです。
それぐらい、境界というのはもめ事になりやすいファクターだからです。
通常、どんな売買契約書にも売主の境界明示義務はあります。
決済前にここに境界ありますよと指さしてやったことある人もいるはず、境界明示というのは売主の義務です。
お隣さんとの土地の境目はここですというわけですからね。
測量はしていないくても境界さえあれば、あなたの土地はここまでと、お話ができるってものですが、この境界自体がないと実質、
境目がわかならくなり俺の土地はここまでだったとか、
いや実は昔はここまでだったみたいなイザコザになりやすいんです。長年、対象物件に住んでいる人が物件を売却した時なんてのは、境界自体が無くなっていたり、埋まりすぎて見えなくなっていたりすることがほとんど。
仲介の担当はこんなのをわざわざ掘ってまで見つけたくありません。
めんどくさいからです。自分が買う側だとして、こんなもめ事になりやすい土地をあなたなら買いますか?インターネットで「境界 訴訟」なんて検索してみてください。寒気しますよ。

融資特約なし

いや、普通にビビるから。この条件ていうのは契約して決済するまでに
たいていの人は現金で何千万円なんてお金を持っていないので、
銀行さんからローンを引っ張ってお金を調達して決済するわけですが、
通常、ローンの審査が通らなかったら、自然に売買契約が解除されます。
預けていた手付金も戻ります。ですが、融資特約なしというのはこれがないのです。つまり、ローン審査が落ちようがどうだろうが、
必ず決済日までにお金を用意して決済しなさいよという条件です。じゃないと違約としてお金もらうからね。って、こんな条件、普通のエンド客だったら怖すぎて、契約するのもためらってしまいますよね?でも、買取業者は融資特約なしで契約します。えらいでしょ?

〇月〇日までに査定額ください。

おいおい、こっちが物件を買う、お金を出す側だぞ、なんだその金額をこの日まで出せって、えらそうにってのが買取屋の考えです。
ていうか、みなさんそう思いません?一生に一度のマイホーム数日で結論出せってえぐい条件ですよね。
たいていは月内に数字が欲しい、仲介都合でそういう物件資料が回ってくるという感じです。そんな中でも真摯に数字を出して買い取ろうとする業者はけなげでしょ?

とまあこんな感じでまとめてみましたが、ブログ書いている途中に私自身もなんかむかついてきちゃいました(笑)こんな風に買取屋というのは数々のハードルを時間と戦いながら買い取っています。このブログを見ている方でこれから物件を売ろうかなって考えているかたがいらっしゃれば少しでも気持ちを汲んて頂ければ幸いです。

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