こんにちは、伯です。タイトルにもある通り、不動産の買取はなくならないこれについて今日は語りたいと思います。世の中に不動産業に従事していて、買取をやっている営業マンはごまんといると思います。
なぜ不動産買取営業はなくならないか。本日は三つのポイントを踏まえて話していきたいと思います。
1.買取業というのは本質は投資家である。買取業というのはどの業界にもあるわけですが、その本質は投資家という側面を持ちます。確かに言葉にすると物件を安く買い、高く売るという一連の作業ですが、安く買うというのはあくまで買主にとって安いのであり、売主にとっては高く売っているという認識があるかもしれません。不動産というのはその場所に一つしかありません。唯一無二の商品です。株や為替、先物と違いオンリーワンの商品。これはほかの商品と圧倒的に違う不動産の特異性です。この世でその物件を買う人が一人いれば不動産買取業という商売は成り立ちます。なので、いかに誰も気づいていないその不動産の価値をすばやく見出し、買い取れるか、そしてそれをいつ売るか。まさに投資家としての性質を持っています。これはマクロの視点で見ると一般のユーザーである買主も知らずにそのことを実践しております。どういうことか?家を買うときに資産価値が低いもの買うかどうかで考えたら一目瞭然ですね。誰だって、駅が近かったり土地のアドレスが良かったり、間取りや建物が良かったり、将来的に貸し出せたりと考えて買っているはずです。そして、自分の家族構成やライフスタイルに変化が出たら売却でイグジットする。これは私たち投資家がやっていることと、なんら変わりがありません。ただ、私たち買い取り業者はそれを商売として行っているかどうか、それだけです。
2.社会に還元する役割を持つ。これは不動産買取というのが家、店舗、事務所という衣食住の実生活の一旦を担っているからに他なりません。どんな建物もいずれは寿命がきます。つまり、建て替えが必要になります。古いまま使うのは、耐震上、安全上、精神上よくないですからね。かといって、一般の人が建て直したり、古い物件をリフォームして使ったり、商業地にあるような共同住宅をホテルや店舗仕様にバリューアップするのは非常に難度が高いです。経験値がないからですね。それに単純に面倒くさいという理由もあるでしょう。お金もかかりますし(笑)だからそれを専門に行う人の需要があるわけです。人が集まるような地域であれば、新しい建物にすれば人を集めらます。人が集まれば消費が生まれます。街づくりの一旦を担えるのです。国はより良い国を作り運営するのが目的です。そのための事業にはお金を貸します。付加価値がつく事業にはお金を出すということです。少し脱線しますが、再建築不可の物件や旧耐震の物件に融資が付きにくいのは、そういう物件を排除したいという思いが根底にあるのです。
3.最後は買主は業者な故、売主は瑕疵担保責任を負わず売却することができる。これは最も買取営業マンたちからだと想像しやすいと思います。不動産という商品は法律でがんじがらめでルールが決められております。不動産を一般の人が売る場合、ある程度使いこなした後に売るというケースが多いはずです。つまり、古くなってから売却するということは建物としての機能などに支障をきたす可能性が高いということです。土地でいえば、建て替えの際、地中埋設物などが出てくる可能性もありますね。これは人間の性質ですが、商品を売る側というのは物件に対して多少は思い入れはあるものの、ぶっちゃけ、売った後はどうでもいいというのが本音です。煩わしいのは嫌だということです。反対に買う側というのは実際にこれからお金を出すほうですから、いろいろと考えます。せっかく借金までして買う物件ですから、損したくないのです。小さなことまで気になるはずです。この相反する気持ちを解決するのが業者による買取です。瑕疵担保責任を負わず買うことができるというのは売る側にとってはすごいメリットです。なんせ何も気にせず売れますからね、あとで水漏れしようが、シロアリが巣食っていようが、隣地が基地外だろうが、境界が決まってなかろうが関係ないのです。
以上、3点を説明しましたが、ざっくりいうとこんな感じです。買取業というのは絶対になくならないのです。人がいる限り家はなくなりませんからね。ただ、経済状況の変化で、家の価値というのが変動することは大いにあるので、いつまでも大金を稼げる職業というわけにはいかないかもしれません。実際にすでにIT化のあおりを受け、情報の公開が進んでおります。今まで情報があまり開示されなかったから、市場のゆがみが生まれ大金を得れたものが変わりつつありますから。大幅に利益をぶっこぬくというのは難しいかもしれませんが、それはほかの金融商品と同じですからね。株も為替も先物も基本情報は開示されていますから。要するにこれからの買取屋に求められる能力というのは真の投資家になるということです。まがい物にだまされず、その物件の本質の価値を見ぬく、それが非常に大事になる世の中になっていくでしょう。僕らは職人になる。真摯に不動産という商品に向き合い、その価値を見出していきましょう。それが将来的に日本国を強くすることにつながります。本日はこんなところで終了です。またこういう目次のブログをたまには書いていきますので、たまに見ていただけたら嬉しいです。